システムエンジニアとして働く際は、まず自分が専門とするプログラミング言語を選択するところから苦労する可能性があります。今現在ブームになっている言語を選ぶのもいいですが、将来性も加味して後悔しないものを選ばなければなりません。ブームの移り変わりは非常に激しく、今需要がある言語も数年後にはどうなっているか分かりません。実際に、数年で一気に廃れてしまった言語も存在しています。それでも仕事がゼロになるということは考えにくいため生活はできるものの、求人案件の数が目に見えて減ってしまうと、精神的にも辛くなってしまいます。競争が激しくなる点もネックでしょう。

可能なら2つの言語をマスターしておくといいといわれていますが、それは実際には非常に大変です。仕事をしながら余った時間で勉強もしなければならず、プライベートまで仕事に奪われてしまう可能性があるでしょう。システムエンジニアは、他の職種のように休日をゆっくり過ごすのが難しい点で苦労が多いといえます。

また、プログラミングはクリエイティブな側面も求められます。スランプに陥り、コードが一行も書けなくなることも珍しくありません。これまで誰も書いたことがないような、新しいコードに挑戦しなければならない場面も多いでしょう。常に頭を使うため、体力仕事ではないのに、仕事が終われば疲れ果ててしまうことも多いでしょう。

このように、システムエンジニアには何かと苦労が多く、追い詰められた挙げ句にメンタルに不調をきたしてしまう可能性があります。特に責任感の強い人はうつ病などになる危険性が高いと言われています。限界まで無理をしてしまいがちな人や困難をチャンスとして楽しめない人は、心身を壊してしまう前に、システムエンジニアから別の仕事への転向も視野に入れるべきかもしれません。